エレベーターに鏡がついている理由。
あなたは知っていますか?
大人でもほとんどの人が知らないらしいです。
鏡がついている理由
女性が化粧をするためやエレベーター内を広くみせるため、ということ人がいますが違います。
本当の理由は、『車いす使用者が乗り降りする際に、かご及び昇降路の出入り口を確認するため』です。
これは国土交通省が出した回答なので、正式な『エレベーターに鏡がついている理由』となります。
車イスに乗っている方達のためだったんですね。
いつ頃から鏡がつくようになったの?
日本エレベーター教会のホームページによると、昭和50年には鏡を取り付けるように教会標準を定めていたようです。
すごい昔から決まっていたんですねぇ。
だからほとんどのエレベーターに鏡がついているのかも(*´ω`*)
エレベーターの種類による鏡の規定
東京都では、協会標準を参考にしながら、当事者や学識経験者らの意見を採り入れて『東京都福祉のまちづくり条例』を制定。
その条例施設整備マニュアルの中では、以下のように仕様を定めています。
「かご入口正面壁面に、出入口状況確認用の床上40cmから150cm程度まである鏡(ステンレス製または安全ガラス等)を設ける。なお、出入口が貫通型(スルー型)、直角2方向型及びトランク付型のかごの場合には凸面鏡等でもよい」
(※入り口と出口が反対にあるタイプが貫通型、90度の位置にあるのが直角2方向型。トランク付型は、救急搬送時などのために別スペースが確保されているタイプ)
また、エレベーターを製造している三菱電機は、エレベーター標準で定められた鏡の大きさよりも大きい、かご室の高さと同じ高さの鏡などもオプションで用意しているそうです。
間違いやすい認識
よく世間で間違えられている認識として、
- 身だしなみチェックのため
- 犯罪防止のため
- エレベーター内を広くみせるため
などの間違った理由があげられます。
本当は車イスの人のために設けられているのにも関わらず、この理由を知らないので車イスの人が後方確認をできないような邪魔な位置で乗ってしまっている人も多いみたいです。
三菱電機の広報担当者の方も、「車いすの方と同乗される際は、鏡の前に立って視界を遮らない、鏡を傷つけないなど、ご配慮をお願いします」と言っています。
気を付けましょう。
そして、できればこの正しい認識を広げて、車イスの人の邪魔をしてしまう人がいない社会を目指しましょう。
以上が、エレベーターに鏡がついている理由になります。
私も、最近話題になるまで知りませんでした( ;∀;)
これからは気を付けてエレベーターに乗ろうと思います!